平成14年8月31日  発行

会長2年目を迎えて     栃事研会長 大 野 道 久

 本年度から学校完全週5日制と新学習指導要領に基づく教育課程の全面実施がスタートいたしました。各学校においては,生きる力を育む新しい学校教育を目指し,児童生徒や地域の実態に応じた特色ある教育課程や特色ある学校づくり,更には,学校の自主性・自律性の確立や学校の経営責任の明確化を図るため全力を尽くされているところです。これらの制度が各学校に定着するためには,教員だけでなく学校に働く全ての職員が一丸となって教育活動を推進することが求められております。とりわけ,学校運営の基盤である学校事務に携わる学校事務職員の果たすべき役割は,ますます重要になってまいりました。
 文部科学省では,新しい教育内容に合わせた教材教具の見直しが行われました。今回の「教材の機能別分類表」は,地方分権や学校の裁量権拡大の流れに沿った改正であり,今後は特色ある学校づくりに向けて,新学習指導要領に対応した教材をどのように整備していくのか,その具体的計画が教育委員会や学校に委ねられております。
 また,昨年度から「第7次教職員定数改善計画」が策定され,「きめ細かな学習指導や教育の情報化の支援等のための事務部門の強化対応を行う学校への加配」として,「事務の共同処理」実施校へ事務職員の特例加配が実施されました。本県では本年度,7校が指定を受け,その実践研究に取り組んでおります。
 一方,「経済財政諮問会議」「地方分権改革推進会議」において,義務教育国庫負担制度の見直しや必置規制の見直し等の提言がされ,学校事務職員を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあります。栃事研としては,昨年度の創立40周年という大きな節目を契機として,全事研や他県との連携を密にしながら,新しい学校教育を支える事務機能の充実,更には,時代の変化に主体的に対応できる新しい学校事務の可能佐を追究するため,学校事務機員制度の確立に向けた研究・研修活動に積極的に取り組んでまいります。今後とも皆様のご協力をお願いいたします。
 なお,栃事研では栃木県内の会員及び一般に対してインターネットを利用した事務機員間の情報交換や事務改善等に利用していただきたく,本年度からホームページを開設いたしました。今後の積極的な活用を期待しております。

平成14年度
  総会並びに研修会開催される


 去る5月28日(火)宇都宮市文化会館において,平成14年度総会・研修会が会員の過半数以上の参加をもちまして開催されました。
 総会では,1号〜5号議案についてそれぞれ審議をいただき可決されました。
 2号議案の「平成13年度会計決算報告並びに監査結果報告」では助成金の取り扱いと決算,40周年記念大会の決算報告等について質疑がありました。
 4号議案の「平成14年度事業計画(案)審議」では学校管理規則・標準的職務表・事務処理規程の三つの整備の研究について要望がありました。
 新旧役員のあいさつをもって終了しました総会後,栃事研活動に貢献され,今回退会なさった3名の方々に感謝状が贈られました。
 研修会では,栃木県教育委員会事務局義務教育課主事柏崎純一先生に「教員免許関係法改正及び手続きについて」と題して講演をいただきました。
 教員免許法の改正に伴い,教育職員免許法について,12年指定について,上級免許状及び臨時免許状の出願に係る注意事項(特に照会や誤り・差し戻しが多い事項)等についてお話をいただき有意義な研修会となりました。


平成14年度 研修部活動について        研 修 部

 会員の皆様には,日頃より研修部活動に深いご理解とご協力を賜り,心からお礼申し上げます。今年度の事業計画についてご説明いたします。

1 学校事務改善の推進
 標準的職務表の定着に向けて,共同実践活動全県テーマ「周知活動」を推進します。また,3ケ年計画の2年次・「標準的職務を理解しよう!」としてパンフレット・H Pを通じて情報提供をします。
 更に,新たな事務改善共同実践活動の実践テーマを検討していきます。

2 情報センターとしての役割の発揮
 年2回の支部研修担当者会議を開催し,研修・教育行政に関わる情報を提供します。本年度は8月29日に第1回,15年2月に第2回を予定しています。例年ご協力を得ながら実施している支部市町村研修状況調査について,今年度は早期にまとめることができました。担当者会議に役立てていきたいと思います。ご協力感謝申し上げます。
 事務改善実践事例・財務事務改善事例についても引き続き紹介いたします。また,13年度に開設した研修部HPについては,栃事研HPへ移行し,6月を持って閉鎖いたしました。

3 研究大会等への参画
 8月9日に新加入会員研修会を開催しました。13年度採用者による体験発表と情報交換により有意義な研修会となったものと思われます。
 11月29日,矢板市文化会飽で開催される学校事務研究大会では企画を担当します。
 また,15年度からの中期研究計画の細部検討も進めています。

 会員の皆様のご理解を得ながら,以上の事業を推進してまいりたいと思います。
 ご協力賜りますよう心よりお願いいたします。


平成14年度 研究部活動について    研究部長 益 子 周 二

 私は,研究部長2年目となりました。15年度関ブロ東京大会での提案に向けて,正念場を迎えています。どうか御支援をお願いします。
 今年度の研究部活動は総会で承認をいただいた柱に沿って検討中ですので,ここではポイントの説明をさせていただきます。

≪標準的職務表の定着≫
 標準的職務表が県教委より通知されましたが,学校現場は以前とあまりかわらないという状況が、見えています。研究部では標準的職務表を法的な足がかりとして法的側面の整備を中心に研究を進めて行きたいと考えています。

≪学校管理規則の検討≫
 学校管理規則が改正されていますが,その趣旨は,地方分権の流れの中で,学校の自主性・自律性の確保を意図したものです。この自主性・自律性とは,特色ある学校づくりのための学校裁量権の拡大を意味しています。学校評議員制度が追加された程度の一部修正ではなく,これまで欠落していた学校予算の取り扱いにおける裁量権拡大が盛り込まれなければならないと考えます。

≪事務処理規程の研究≫
 標準的職務表で学校事務職員の仕事が示されました。しかし,なお誰がどのように行うかが明確になっていません。それを示すものが事務処理規程です。現在あるものでは文書取扱規程がこれにあたります。しかし,学校予算の取り扱いや情報公開・説明責任に対応した情報管理など,ほとんどが手つかずの状況です。栃事研案を策定し,各支部に情報提供できればと考えています。
 さて,国政では「地方分権推進会議」の中間報告が出され,地方分権という新たな視点から国庫負担除外問題が提起されています。このような時期だからこそ,自分たちの主義・主張の押しつけでなく,学校のため,教育効果を高めるためになくてはならない学校事務を創り上げることが急務だと思います。まさに栃事研の研究主題「21世紀を生きる学校事務の創造」です。


平成14年度  調査部活動について       調査部長 

 今年度の研究主題
  「21世紀を生きる学校事務の創造」
を受けまして,目標達成のため,情報の収集と提供を積極的に行い,支部・市町村を含めた研修・研究活動の支援に努めていきたいと考えております。

1 栃事研概要の作成
(1)会員及び関係諸機関・諸団体への配布に向け,より精巧で充実した「平成14年度栃事研概要」を作成します。

2 情報の収集・提供及び諸調査の実施
(1)研究・研修活動のための情報の収集と提供のため,事務効率化に関する実態調査等を実施します。
(2)昭和58年度・平成2年度・平成9年度と実施しました職務内容に関するアンケートを実施し,比較分析を行い報告します。
(3)新加入会員研修会にアンケートを実施し,研修内容等の資料とします。
(4)全事研等各種研究団体依頼の調査を実施するとともに,各県の情報と動向を資料として提供します。
(5)学校事務研究大会アンケートを実施し,今後の研究活動への理解と高揚を図れるよう周知します。
(6)学校事務研究資料’02を各専門部・総務部ともに作成にあたります。

 以上,本年度調査部活動の概略をご説明いたしました。
 調査部の活動につきましては,会員の皆様のご理解ご協力がなければ何一つなし得ませんので,よろしくご協力をお願いします。


Give and Take      栃事研事務局H P担当

 6月25日より栃事研HPが,公開されました。アドレスは,www.fsinet.or.jp/~tochijiです。まだ,訪れていない方は,ぜひアクセスしてみて下さい。
 内容を簡単に紹介しますと,大きくは「栃事研の概要」を始めとして,「8支部の紹介」「栃事研からのお知らせ」「データ&様式集」「みんなの広場」「HP利用規約」「リンク」等により構成されています。
 「8支部の紹介」では,支部の研修計画やテーマの紹介をしています。自分の支部だけでなく,他支部の様子もチェックしてみてください。参考になることが多いと思います。
 「栃事研からのお知らせ」では,会報や理事会報告,研究大会のPR版,そして,理事連絡用の掲示板(パスワードが必要です)等があります。
 「データ&様式集」では,現在データが5件・様式集が38件UPされています。会員が作成した様式等を利用し,事務処理の効率化に役立てて頂ければと思います。また,ダウンロードするばかりでなく,自分で作成したものがあったら,是非提供して頂きたいと思います。(give and takeの精神でお願いします)。このページを開設するにあたり,「那事研パソコン研究委員会」を初めとする多くの貴重なファイルを提供して頂いた皆様に,この場をお借りして,お礼を申し上げます。ありがとうどざいました。m(_ _)m
 そして,「みんなの広場」では,会員のサークル活動を応援いたします。このページで仲間探しをしてください。また,シェアウェア(有料ソフト)の紹介もしています。紹介希望の場合の連絡は,事務局までお願いします。
MAILアドレスは,tochiji@fsinet.or.jpです。
 とにかく,やっと種が蒔かれ芽が出た状態のHPです。このHPが育って行くには,皆様から水(アクセス)や栄養(データ)を頂く必要がありますので,ご協力の程よろしくお願いいたします。


『共同実施について』    小山市立羽川西小学校   田 中 久 雄

 第7次教職員定数改善計画による加配が小山市立桑中学校に配置され,その地区内にある羽川小,羽川西小と萱橋小の3校を連携校と位置づけ,4校を中心として「共同実施」の研究を推進することになりました。より桑地区らしさを出すためには,市教委との連携が必要であり,そのため,市教委において4校の学校長と事務職員が交付式に参列し,小山市教育長より桑中が研究指定校,他3校が実践連携校の委嘱状を受け,研究がスタートしました。
 桑中においては,平成11年度から先進的教育用ネットワーク活用調査研究校指定を受けて,研究推進を重ねており,情報化支援のため事務部門の組織強化に取り組んでいます。それを踏まえて今回の研究の柱に,校内LANによる情報ネットワークから,地区内学校間連携による情報ネットワークシステムを構築することにより,桑中を学校間連携ブロック事務室と位置づけ,研究センター的な役割と機能を持たせながら,学校事務の連携によって教育改革に伴う新たな学校の役割や,特色ある学校づくりのため事務部門の強化や情報化による連携,事務・業務の効率化,スリム化等の研究を通して教育の支援・援助を図ろうと考えています。
 それには,学校間はもとより諸関係機関との連携も図らなければならず,それに対応する組織として桑地区では,桑地区学校事務効率化連格協議会,桑地区ブロック事務室の組織を設置し活用しています。
 また,年間数回の実践研究会議においては,市教委管理主事も交えて話し合いを持っています。桑地区では,事務の効率化のみを追うのではなく教員の学校事務処理の負担軽減に主眼をおいており,主な研究内容としては,総合的な学習や選択学習における学習指導等教育への支援・援助を図るため,「外部講師データバンク化」などがあげられます。
 最後になりますが,この研究が今後の定数改善に少しでも寄与できれば幸いです。
 
 
全事研功労者表彰にあたって   宇都宮市立陽東中学校 上 野 敏 江

 私と全事研との関わりは,昭和58年度研究理事としての参加からでした。この間,昭和60年度福井大会において,初めて第1分科会提案を任されました。昭和59年に,当時の大蔵省より,「事務職員等の義務教育費国庫負担法適用除外」が初めて提示され,大きな問題が投げ掛けられた時の提案でした。
 更に,平成元年度の奈良大会において再び分科会提案者となり,事務職員の職務内容明確化の手立てについて提案を行いました。平成5年度〜平成7年度の3年間は,研究部長として全事研の仕事に携わってきました。全事研として研究を進めることは,苦労の連続でしたが,中でも,大会3日目の「まとめの会」での分科会報告は実に過酷なものでした。研究部長1年目の島根大会では,初めての経験ということもあり,夜が明けても原稿がまとまらず,パニック状態となり一睡もせず大会の報告を行いました。
 全てが懐かしい思い出です。全事研での経験は,私にとりまして「人生の宝物」になっています。栃木支部からの全事研功労者表彰の推薦に感謝致します。


定年まで3年を残して    鹿沼市立東中学校 澁 江 和 男

 学校事務職員として採用になり,早や34年が過ぎようとしています。その間5つの学校を経て現在校に着任,7年目を迎えています。
 若かりし頃は無中になり事務改善・研修に取り組みましたが,最近はとんとご無沙汰。そんな私に一通の通知が届き,平成14年度教育功労者表彰を行うので出席されたしとのこと,半信半疑のうち,6月15日県民の日に総合文化センターに行き受賞をしてまいりましたが,その重みを日増しに感じる今日この頃です。
 残す年月に学校教育全般を通して,自分なりに出来ることを精一杯努力して行きたいと考えています。
 今回の受賞は私個人が受けたことより,今日までお世話になった方々があって受賞出来たことを忘れずに行きたいと思います。


栃事研からのお知らせ

1 第34回全国公立小中学校事務研究大会及び第35回関東地区学校事務研究大会
 7月31日(水)〜8月2日(金)に群馬県前橋市・高崎市において開催された全国大会に,次の20名の方々が総第1号適用として派遣され,8分科会にそれぞれ分かれて研修されました。
  (派遣者氏名略)

2 新加入会員研修会
期日 平成14年8月9日(金)
会場 栃木県学校生活協同組合会館
 今年度新規採用の方2名・臨採職員の方8名を迎えて,栃事研概要の説明や,昨年度採用職員の体験発表・講話等を行いました。
 
3 栃木県公立小中学校事務研究大会
大会テーマ
『創造しよう!21世紀と共に歩む学校事務を』

サブテーマ
新たな時代へ,今ふみだそう。
期日 平成14年11月29日(金)
会場 矢板市文化会舘 大ホール他
内容 全体研修・支部提案

4 第36回関東地区学校事務研究大会 東京大会
大会テーマ
『考えよう!切り開こう!学校事務の新たな展開を!』
期日 平成16年1月29日(木)〜30日(金)
会場 東京芸術劇場(池袋西口)他

5 平成15年度栃事研研修会並びに総会
期日 平成15年5月27日(火)
会場 宇都宮市文化会舘 小ホール


編 集 後 記

 皆様この暑い夏を いかがおすごしでしたか?
 今年の夏は去年にもまして一段と暑かったように感じるのは,暑がりの私だけでしたでしょうか。
 学校が完全週5日制になって子どもと家で過ごす時間が増えて嬉しい反面,家事が増えたような気もしたりして……でも,日頃ではできないようなことを,ぜひ,周りの人たちのために,そして,自分自身のためにこの夏休みを有効に使えていたらいいなと思っています。
 なが−い2学期がまた始まります。夏休み蓄えた力でまた頑張りましょう。