平成15年3月31日  発行

研究大会を終了して     栃事研会長 大 野 道 久

 平成14年11月29日、矢板市文化会館を会場に、県外からの参加者を含め500名を超える大勢の皆様のご参加をいただき、平成14年度栃木県公立小中学校事務研究大会を盛大に開催することができました。ここに改めてご参加いただいた方々に厚くお礼申し上げます。
 本年度から学校完全週5日制と新学習指導要領に基づく教育課程の全面実施がスタートし、各学校においては、生きる力を育む新しい学校教育を目指し、児童生徒や地域の実態に応じた特色ある教育課程、特色ある学校づくり、更には、学校の自主性・自律性の確立や学校の経営責任の明確化など教職員の力量が問われているところです。経済財政諮問会議や地方分権改革推進会議では、「必置規制の見直し」・「義務教育国庫負担制度の見直し」・「都道府県と政令指定都市間の県費負担教職員制度の見直し」等の改革が提言されました。更に、「公務員制度の見直し」、小(中)学校の設置基準の制定による学校の「自己評価の実施と公表」・「情報の積極的公開」義務や職員の職務に対する目標設定と評価義務など、私たち学校事務職員が自らの実践で答えていかなければならない課題が山積しております。 このような時期に「創造しよう!21世紀と共に歩む学校事務を」をメインテーマに掲げ、サブテーマに「〜教育活動を支援する新たな姿をもとめて〜」に掲げ開催いたしましたが、21世紀に生きる学校事務の在り方の追求に向けて、大きな成果を記すことができ意義ある大会でありました。
 全体会では、文部科学省の田中義恭様による行政説明を設定し、「初等中等教育行政に関わる諸問題」と題し、教育改革の流れ及び背景、教育改革の現状や国の考え方等を中心に、事務職員が今何が求められているかをご講話いただきました。
 分科会では、平成11年度から実施してきた支部発表の最終年次として、安足支部と南那須支部により発表いただきました。両支部とも学校事務の効率化に向けての実践に基づいた発表をいただき、参加者からは資料提供を希望する意見が多く寄せられ、会員の関心の高さを伺い知ることができました。
 特に、本年度は栃事研の活動を会員の皆様により理解を深めていただくため、全体会において各専門部による諸活動報告を実施いたしました。本年度の活動状況や今後の方向性など限られた時間ではありましたが、ご理解いただけたものと考えております。
 会員の皆様には本研究大会の成果を活かし、21世紀に生きる事務職員のあるべき姿の追求に向け、更なるご支援をよろしくお願いいたします。最後になりましたが、栃木県教育委員会、矢板市教育委員会はじめ教育関係諸機関の温かいご支援とご協力に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

平成14年度
  栃事研事務研究大会開催される


 平成14年11月29日(金)矢板市文化会館において,平成14年度栃木県公立小中学校事務研究大会が,県内外から約500名の参加者を集めて開催されました。
 「創造しよう!21世紀と共に歩む学校事務を」〜教育活動を支援する新たな姿を求めて〜の大会テーマのもと,充実した研修が行われました。開会式では,多くの来賓の方々からご祝辞をいただきました。その後全体研修会にはいり,文部科学省の田中義恭先生から教育改革の推進と地方分権について説明を受けました。午後からは,栃事研の各専門部の一年間の活動成果発表がありました。分科会では,安足地区の「みなさんかいじできますか」明日へのトビラを開くカギは………,南那須地区の「学校運営を支える学校事務を考える」共同実施にむけて今できることの研究発表が行われました。
 分科会では,活発な質疑応答や意見交換が行われ地方分権,地方教育行政制度の見直し学校の裁量権拡大といった現状の中で,これからの学校事務の在り方を追求するよい研究の場となりました。この研究大会の成果を,日々の職務の糧としていきたいと思います。
 昨年から試みました,研究大会の会場持ち回りですが,各地区の皆様の多大なるご協力,そして会員の皆様の多くの参加をいただき,盛会に終了できましたことに感謝いたします。


第1分科会の支部発表を終えて
      安足支部研究責任者     鈴 木 二 三 男


 窓辺から眺めた北西にそびえるひときわ高い山並は、これから始まる第1分科会支部発表の緊張を解きほぐすにたる、それは雄大なものでした。
これからの学校事務を背負っていく若い事務職員を前面に、そしてベテランの事務職員と一体となって、まわりの仲間に支えられながら研究を進めてきた2年間は、誕生してまだ5年目の安足支部にとって、貴重な財産になったと思っています。
 目まぐるしい速さで教育改革が進行していますが、その改革が学校教育に果たす役割を視野に入れて日々の仕事にあたらなければなりません。消耗品・教材備品の共同購入事務を通して見えてきた3つの観点「保護者負担の軽減」「関係機関との連携」「教育内容の理解」をより深く紐解くことで、もう一度、私たちの仕事を見つめ直そうというものでした。
 研究を進めていく中で思ったことは、開かれた学校としての説明責任は教育内容面のみならず、公費・私費の会計分野においてもいえ、教育効果を意識した上での透明性のある適正な執行と保護者の負担軽減についても、真剣に取り組んでいかなければならないということでした。今後ますます保護者や地域住民との接点が増えてくるでしょう。本支部の研究発表は栃事研会員への提案というよりは、学校事務職員の在り方を自分自身に言い聞かせるための作業であったと感じています。
 今回のテーマ「みなさんかいじできますか」は今後の私たちの在り方を模索する上でのキーワードとしてとらえ設定しましたが、学校事務職員の専門性を発揮し、特色ある学校づくり具現化のため学校経営に主体的にかかわり、そして検証しながら、学校経営の透明性を確保した学校の主体性・自律性の推進に迫っていくことが今、求められているとあらためて再認識しました。
 最後になりますが、本分科会発表にあたりご協力下さいました関係の方々に紙面をお借りしましてお礼申しあげます。

支部発表を終えて
       南那須支部 藤 井 敏 彦


 支部発表が本地区にくるというときに研究責任者となってしまいました。発表内容が決まり研究大会での発表を終えるまでの2年間、いったいどうなるものかと心配の連続でしたが、今は発表を終えた充実感と開放感とでいっぱいです。
 さて、今回の発表は研究成果の発表というよりも「南那須ではこんなことをしていますよ。」と支部紹介的な意識で研修を進めてきました。町ごとに班を編制しての班別研修でしたので、各班毎の発表が必要でした。そのため、発表に時間をとられ質疑応答に十分な時間をとれませんでした。共同実施の成果を求めて参加なさった方には物足りなかったのではないかと思っております。今回の私たちの発表は、プロジェクトチームによる発表ではなく、支部全員で取り組んだ発表です。研究実践校として取り組んだ内容も入ってはおりますが、あえてメインとはしませんでした。そんなわけで私のやった仕事といえば全体のまとめ役でした。内容・発表方法も各班から提案されたものをできるかぎり尊重しました。ビデオを撮って流す班が現れたり、プレゼンテーションも一部を除き班毎で作成したため、全体にまとめる段階で担当者はずいぶんと苦労をしていたようです。発表会の前夜まで修正につぐ修正をして発表を迎えました。それぞれが自分の分担に責任をもって取り組んでくれたおかげで、私たちの支部の発表ができたのだと思っております。アンケートを読ませていただきますと、手厳しいご意見も頂きましたが、それにもまして温かい励ましを数多く頂きました。今後の糧とさせていただきます。今回このような経験をさせていただきましたこと。また、支部発表に際しご協力いただきました方々に紙面をお借りしましてお礼申し上げます。ありがとうございました。 

第9回全事研セミナーが開催される

 全事研セミナーが、2月25日(火)東京都千代田区にある文部科学省分館 虎ノ門ホールにおいて次のような日程で開催されました。
1 開 会
2 会長挨拶
3 〔講演T〕
 演題「学校事務職員を取り巻く課題について」
 講師 文部科学省初等中等教育局財務課
  課長補佐    勝 山 浩 司 氏
4 全事研 活動報告
   副会長   藤 原 義 朗 氏
  研究報告
研究部長  落 合 孝 氏
山口大会準備状況
実行委員長 國 森 章 子 氏
5 〔講演U〕
 演題「地域とつくるこれからの学校」
  − 説明責任と学社連携 −
 講師 帝京大学 助教授
  佐 藤 晴 雄 氏
6 質疑応答
7 閉 会
全事研セミナーは、当初、全事研評議員会の
後の評議員対象の研修会として始まりましたが、会員からの強い要望を受けて、全会員対象となった経緯があります。
今年度のセミナーは、全国より1200名を超える参加者が集い、栃事研からも102名の参加者があり、立錐の余地もないような熱気溢れる状況で始まりました。
まず、神谷会長より群馬大会の報告、行財政改革の現状、我々事務職員の置かれている立場等の説明を交え、貴重な勤務時間を割いて開催される大会参加への在り方等勤務に対する厳しさを問われる時代である旨の挨拶がありました。 続く〔講演T〕では、文科省の勝山補佐より
地方分権改革推進会議最終報告以後の文科省の対応及び義務教育国庫負担金制度の動向などについて国政レベルの背景を交えた説明がありました。また、講演の中で学校事務の共同実施についての考えが述べられ、組織で仕事をすることの必要性や地域格差・職能格差の解消につながるという意義についてユーモアの中にも厳しい指摘を交えた講話でした。
学校事務職員に求められる5つの提言を挙げられていましたのでご紹介します。
@ 情報とデータの積極的な収集と提供
A 助言
B 調整と整理
C 企画の立案と提言
D 情報の発信と広報
 次に全事研の活動報告があった後、〔講演U〕としまして帝京大学の佐藤助教授より説明責任と学社連携についての講話がありました。
 説明責任とは「結果責任」を含む概念であること、地域・家庭等外部連携を進めるための前提条件になることなどの内容でした。その中で特筆すべきは、学社連携が進み継続性が出てくれば学校のスリム化につながるとの見解であり、地域と学校の密接な連携・融合は「創発」と「効率」という二つの相乗効果が得られ、お互いに違う役割のもとで補てんし合える関係が構築されるというものでありました。
 以上、概要についてお知らせいたします。
 全事研セミナーは、毎年年度末の2月に開催されています。校務も忙しく時間的な余裕はなかなか難しい時期ですが、有意義な研修に皆様も1度参加してみてはいかがでしょうか。

鹿沼市におけるブロック研修会について
             鹿沼市立南押原中学校 岩木美津子


 鹿沼市では、平成9年度より、近隣の4〜5校でブロックを編成し、研修会を実施しています。学校事務の共同処理化、事務職員等の研修制度の見直しなど、多岐にわたる改革が行われつつある今日、一つの情報として鹿沼市の取り組みを会員の皆さんにお知らせしたいと思います。

 実施上の統一テ−マ
 『学校間連携により仕事の効率化と標準化及び資質の向上を図る』

 ねらい
1.事例研究を通して、自校の事務改善に必要な情報、知識を身に付ける。
2.近隣の学校に出向いて研修をすることにより、日常と違った視点から仕事を見直すことができ、仕事上における工夫・アイディア等良い点を学ぶ。
3.少人数で実施することにより、研究テ−マがよりしぼりやすくなり、活発な研究・研修ができる場とする。
4.普段ではできにくいOJT(職場内研修)が可能になり、経験の浅い職員は先輩から学び、逆に経験者にあってはリ−ダ−シップを養成する場とする。

 実施形態
*市内の学校を主な中学校単位で数ブロックに分け、会場を持ち回りとし実施する。
*水曜日を除く平日の午後2〜3時間程度実施する。
*ブロック毎に研究・研修テ−マを決め、年度単位で成果をまとめる。

 実施回数
*年間2〜3回程度

以上のようなことを共通理解の上、当初は年間5回程度開催される教育委員会主催の研修会のうちの2回をブロック研修会に当て実施しました。主に給与・旅費関係事務の互審や、事務処理上の疑問点・日常における悩み等の話し合い、会場校の事務室の様子や事務処理の実際を見学するという内容で始めました。1学期に1〜2回、午後の2〜3時間の研修時間という事で、当初は疑問点の解決、悩みの相談等になりがちでしたが、回を重ねるごとに徐々に事務の共同処理・事務処理の標準化への基礎ができつつあります。例えば、事務だよりの共同利用、学校徴収金の積算資料の検討、事務部経営計画・事務部年度末評価の共同作成等に現在では取り組んでいます。また、実施回数も全ブロックで実施する年間2〜3回の他、各ブロック毎に自主的に開催できるようにもなり、より活発化しています。
 もちろん、実践の過程では、「学校を留守にする事が多くなるので、まずいのではないか」とか、「今までのやり方で問題なかったのだから…」など、いろいろな否定的な意見もありました。学校に配置されている学校事務職員がほとんど一人という状況から、自分流の事務処理の手順や方法で、長年仕事をしてきた私たちにとって、他の事務職員のやり方等で仕事をするという事は、興味・関心などはあっても、なかなか受け入れがたいものです。そんな意見が出るのも当然とも言えます。しかし、教育改革が進む中教育効果を高め、学校経営に資する学校事務の在り方を求めていくには、『学校事務の共同実施』に前向きに取り組んでいかなければならないと思われます。      
 鹿沼市での取り組みは「共同実施」そのものではなく、あくまでも研修の一つの形態としてのブロック研修会なので、直接は共同実施の効果を期待できるものではありませんが、他地区の状況を参考にしながら研修を続けていきたいと思います。今後とも栃事研の皆さんのご指導とご助言をお願いしまして、終わりたいと思います。

「共同実施」について
    足利市立山辺中学校      長  敏 雄


 平成13年より加配を受け、「きめ細やかな学習指導や教育の情報化の支援等ための強化対応」に関する実践研究を開始しました。平成13年度は、自校支援の形態を取り、主に次のような研究テーマにより研究実践を行いました。
 1事務部を情報の収集・整理・管理・発信を行  う情報センターとして位置づけ、開かれた学  校を深化させる。
 2教育課程編成を財務という視点でとらえ効率  化を図ることにより、教育活動をより効果的  に行えるように支援する。
 具体的な取り組みについては、学校行事・教材購入について入札を行い、保護者負担軽減を図るとともに、情報公開の観点から校内組織の充実を図りました。実際に学校全体として150万程度の保護者負担軽減が図れました。
 また、それらに関する学校情報を、集中的に収集・整理・管理・発信に努めました。
 平成14年度は、山辺中学校区4校による学校事務の共同実施の研究を開始しました。平成13年度の研究を基に、指導部門との連携をより強化するとともに、学校間連携を図りながら研究実践を進めています。
 新たな取り組みとしては、指導部門への直接支援として、児童生徒情報のデータベース化を図っています。この児童生徒情報データベースにより法的に可能な限りの事務処理を行うことにより、指導部門への支援を図ろうとしています。
 これらを推進するための組織として、「きめ細やかな学習指導や教育の情報化の支援等のための事務部門の強化対応」に関する実践研究会議を設けています。年間数回行なわれる会議には、市教育委員会事務局より学校教育課長、管理主事を交え、内容によって、連携校の校長、教頭、児童生徒主事等とで話し合いを行っています。
 
第4回栃事研ゴルフ大会について

 平成14年8月20日(火),晴天の下,34名の参加者で,鹿沼市の下野C.C開催されました。
 結果は下記のとおりです。
・団体の部(各地区上位3名のグロスの合計)
  優  勝  安足支部 256ストローク
  準 優勝  河内支部 263ストローク
  第 3位  那須支部 276ストローク
・個人の部(NET)
  優  勝  檜山 雅夫   河内支部
  準 優勝  樋山 芳明   芳賀支部
  第 3位  小林 浩二   芳賀支部
   来年度は,安足支部が担当です。
   腕自慢の皆様の参加をお待ちしております。

表 彰 おめでとうございます
平成14年度教育功労者として
        鹿沼市立東中学校
          澁 江 和 男 事務長
平成14年度模範教職員表彰として
        宇都宮市立姿川中学校
          大 関 昭 事務長
        葛生町立氷室小学校
          嶋 野 順 子 事務長
の方々が、卓越したご見識と数々のご功績により、栃木県教育委員会より表彰されました。
 栃事研からも平成14年度栃木県公立小中学校事務研究大会において、記念品の贈呈が行われました。
 その栄誉を称え、心からお祝い申し上げます