とちぎの山咲案内

花が好き 山が好きな皆さんに (ただし登山靴・地図・ザック等はご用意下さい。)

庚申山(こうしんさん)1901m(日光市)沢と奇岩と彩の山


登山時期  6月上旬 〜 7月下旬  10月中旬〜11月上旬 

 庚申山は南総里見八犬伝の化け猫退治の舞台になるなど、奇岩の独特の風景が有名です。さらに沢の美しさはすばらしく、その水がこの山を作っているのではないかと思います。

 アカヤシオが咲き始めると遅い春の訪れとなりますが、ユキワリソウ・クワガタソウ・クリンソウ・カラマツソウが相次いで開花します。この山域でしか見られないコウシンソウは有名ですが、お山廻りの道の一部の岩壁にしがみつくように咲くので見ることはまれです。(非常に貴重な植物です。)

 秋の紅葉のすばらしさは、筆舌に尽くし難く、沢を彩る木々に目を見張ります。特に庚申山荘からの岩壁の紅葉は圧巻です。ただ一つの欠点は登山口までの長い林道歩きですが、紅葉の時期はこの林道の紅葉もなかなかに美しく、まさに「山粧う」という風景です。
 こちらををクリックすると地図が表示されます。                          
 
 銀山平の国民宿舎かじか荘を過ぎて少し行くと、右手に10台程度駐車できる空き地があります。止められない場合は道を300mほど戻り、銀山平キャンプ場へ駐車します。ここにはトイレ水道があります。

 駐車場より林道を1時間ほど歩くと、登山口の一の鳥居に着きます。春は新緑・クワガタソウ、秋は紅葉の気持ちのよい林を、沢を渡りつつ詰めていきます。少しゆるやかにになったところが猿田彦神社跡です。クリンソウが群生しています。ここから庚申山荘まではあと少しです。
登山口 一の鳥居
 
   
クリンソウ クワガタソウ 
 
庚申山荘
 庚申山荘には水場(冷たくおいしい)・トイレ・案内板があります。休憩を取ると良いでしょう。

 ここからは、はしご、クサリの続く登山道になります。慎重に登っていきましょう。自信がない方は近くの、「天下の見晴らし」からすばらしい景色を堪能した後、下山することをおすすめします。

 道標の指す方角に進むと、クリンソウの咲く平坦地があります。ここを越え、水のしたたる岩壁を巻きます。
 その岩壁にしがみつくように根を張ったユキワリソウが見られます。カラマツソウ・コバイケイソウも群生します。

   
ユキワリソウ
 
カラマツソウ
 
 
一の門道標付近より袈裟丸カラマツ紅葉
 道はさらに険しく、細く切りたった片斜面を進みます。はしご・クサリが連続してきたころ、目の前に大きな穴の開いた一の門と書いた大岩をくぐります。

 すると庚申山0.7kmの道標と”危 お山廻り”と書いた表示があります。ここが”頂上”と”お山廻り”の分岐となります。
 お山廻りの道は経験者が同行しないと危ないので行ってはいけません。お山廻りの道は猿田彦神社跡につながっています。

お山廻りの道のくさり場

 庚申山頂へは岩壁をクサリで巻いていきます。急登で汗が噴き出した頃に、道は平らな針葉樹の林となります。この林の中に山頂の標識があります。ここは展望がききません。少し先に展望台があります。
 展望台からは足尾連山・日光連山が間近に望めます。また、間近にそそりたつ皇海山の雄姿は迫力満点です。

 下りは同じ道を戻ります。滑りやすいので慎重に進みます。 一の鳥居に向かう途中に庚申七滝の道標があります。春の新緑、秋の紅葉といずれ劣らず美しい滝です。それにしても帰りの4kmの林道は長く感じることでしょう。

庚申山頂より皇海山 庚申七滝
注 08/6/7 梅雨明け登山道の整備を行うそうです。それまではいかない方が良いでしょう。

 
おまけ 

 温泉は国民宿舎かじか荘の日帰り入浴大人600円。ここのお風呂からの川越しの紅葉は最高です。蕎麦が食べたい時は、帰りが粕尾峠越えの場合は、山の神ドライブインが近くてうまいです。日光方面から帰る時は、日光道路今市IC降りてすぐ右側「日光けっこう漬け本舗」の蕎麦が安くて量もありおすすめです。