とちぎの山咲案内

花が好き 山が好きな皆さんに (ただし登山靴・地図・ザック等はご用意下さい。)

流石山(ながれいしやま)1812.5m花咲く県境の稜線歩き


登山時期 6月初旬より花は咲き始めます。高い木がないので、真夏は暑いです。秋の天望は格別です。    

 茶臼岳周辺は表那須と呼ばれ大勢の観光客が訪れますが、流石山・大倉山は裏那須と呼ばれ目立たない存在です。しかし、その昔黒磯〜板室〜三斗小屋温泉〜観音沼〜会津若松に至る会津中街道が開かれていました。現在は、大峠林道が旧街道のなごりを残しています。大峠林道の終点が駐車場となります。

 石畳であった道を少し行くと登山道となり、30分ほどで地蔵さんや積み石がある大峠となります。
 この山域は、高山植物・稀少動物(モリアオガエル等)が豊富なところです。歩くとき・休むときも動植物の保護をお忘れなく。 
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 大峠から流石山への登山道は、胸を突くような急な登りが続きます。まずはゆっくりと歩きましょう。
 ここには高い木はありません。低木と高山植物を楽しみながら登りましょう。 
 足下には、草の間から、ウサギギク・ハクサンチドリ・カラマツソウ、視線をあげればベニサラサドウダンが赤いかわいらしい花をつけています。夏ともなればニッコウキスゲの群生が見られます。 

 草原の花畑が終わり、さらにガンコウランの間をぬけると、笹の稜線になり天望がよくなります。平らな道で一息つく頃、目の前に流石山が見えます。緩やかなアップダウン道をゆくと、ハイマツの間に開けた三角点のある流石山につきます。天望は全方向です。大倉山に向かう稜線は、たおやかで美しいです。 
ウサギギク 
   
ベニサラサドウダン 
ハクサンチドリ
   流石山からの登山道は、高低差の少ないなだらかな稜線歩きとなります。途中ハクサンシャクナゲの間を抜ける道・低い笹の道・ハイマツの道と植物の輪生を見るような豊かな登山道です。
 この稜線も、視線を遮る大木がないため、天望が期待できるのですが、雲の通り道となるらしく、霧に巻かれたり、雲の中となってしまうことが多いようです。
 
 ハクサンシャクナゲ

 しかし、晴れともなれば雲海が広がり、雲の動く様子は打ち寄せる波のようで、壮大な天空の変化を見せてくれるでしょう。
 登山道は、やがて登りとなり、「一汗かいたかな」と思う頃、1792mの小ピ−クとなり、数人が座れる場所があります。このすぐ先が。五葉の泉です。山の頂上付近に在りながら、この泉には、サンショウウウオ・モリアオガエルがいます。不思議な池です。
   
チングルマ 五葉の泉
  五葉の泉周辺は、お花畑となっています。シナノキンバイ・チングルマ・コバイケイソウ・イワカガミなどの花が咲いています。ここからは、徐々に高度をあげて登りつめたところが大倉山です。
   大倉山からは、初夏から真夏にかけては、雲海の中より日光連山や那須野山々が、まるで島のように連なります。

 秋から、晩秋にかけての眺望は360度のパノラマのすばらしい景観です。
 下山は、往路を戻ります。流石山を下るとき、目の前に三本槍岳の雄大な姿が眺められます。
大峠が見えたら、もう少しです。細かい岩が滑ります。注意して下りましょう。
シナノキンバイ

大倉山から日光方面

流石山稜線より大峠
    現在林道大峠線補修工事のため日暮の滝付近で車通行止めとなっています。
   大峠線はこの辺でよく、通行止めがあるのでご注意下さい。
   ここからだと大峠まで90分ほどかかります。
 おまけ 
  帰りは塩原に向かわず、ちょっと三依に寄り道しませんか。三依の蕎麦は手打ちで太いけれど、昔懐かしい蕎麦の味です。三依地区ならば、どこでもだいたい同じ味が楽しめると思います。おみやげには、高橋わさび店のわさび漬けが素朴でいい味出してます。温泉は男鹿の湯がおすすすめです。「温泉も蕎麦も一緒がいいな」という、めんどくさがりには「まるみの湯」蕎麦屋・温泉・宿泊OKです。